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アイルランドのダンス

アイリッシュダンスは大きく分けて、ソロで踊るステップダンスと8人を1セットで踊るセットダンスに分かれます。

ダンスの歴史として、
シャンノースから始まり、オールドスタイル、コンペティション(競技)ダンスがあります。

当協会にてレッスンを行っているのは主にコンペティションダンスです。
シャンノースも可能です。(元祖コネマラスタイル)




◆コンペティションダンス
シューズは2種類(ライトシューズ/ハードシューズ)あり、レベルによっても分けられます。

初心者~ ライトダンス
中級者~上級者 ライトダンス へヴィダンス

【ダンスの特徴】
アイルランドの競技用ダンス(所属団体の資格教師より学ぶと団体の競技会へ参加できる)。

つま先立ちでジャンプを多用するアクロバティックなライトダンス、
そのライトダンスを基礎としてハードシューズでつま先のチップを鳴らしながら踊るへヴィダンス。
ソロダンスとグループダンスがありますがソロのときは手は使わず、直立で脚足のみで踊ります。グループダンスでは腕手を使い、フォーメーションを崩さないようにキレイに踊ります。


◆シャンノース

アイルランドの西部、コネマラ地方で残っていた一番古いスタイルのフリースタイルダンス。
フリーとはいえ、ステップダンスの原形ですのでつま先をならして、手は自然に踊るのが特徴。

※適当に踊る/簡単なのがシャンノースではありません。


どちらのダンスも本物を知った上で、きちんと踊りましょう。


アイルランドの音楽には何種類かのリズムがあり、

アイリッシュダンシングでは下記のようなリズムによる各種類のダンスがあります。

1つのチューン(曲)のなかに前半・後半(俗にAパート,Bパートと呼び分けている)ともに8小節(8Bars:エイトバーズ)の繰り返し(16小節)がある。
A1回め(8小節)+A2回目(8小節)+B1回め(8小節)+B2回目(8小節)=32小節
(セットダンス曲を除くReel,Jig,Hornpipe etc...すべて同様)
またABパートだけではなく、CパートやDパートまである曲もある。


競技会では各リズムによって、定められた長さの小節数で踊る。(32~48bars 他)
ダンスの場合、実際のダンスの長さとは別にパートの頭にAパートを一回増やされる。(AAABB)
また、必ず各パートのはじまりの部分から入る。途中から(Aパートの2回目からとかBパートの5小節目からとか)踊りはじめるとダンスと合わなくなってしまいます。

【ダンスの種類】
シューズは2種類(ライトシューズ/ハードシューズ)あり、レベルによっても分けられます。

初心者~ ライトダンス
中級者~上級者 ライトダンス へヴィダンス

【ダンス音楽の種類】
リズム・種類・拍子
・Reel リール 4/4
・Hornpipe ホーンパイプ 2/4、4/4

・(Double)Jigジグ 6/8
・Slip Jig スリップ ジグ 9/8
・Single Jig シングル ジグ 12/8

Irish Dancers.jpgイメージ映像

可愛い&カッコいいのどちらも踊れる
アイリッシュダンス♪

ダンスのマナーについて

アイリッシュダンスは本来パブで踊るためのダンスではありませんが、
アイルランド以外の国では若干異なる文化で広まって檻、
本場よりもパブ等で踊る機会が多いと思います。

アイルランドではセッションやライヴで踊る場合、
自分から踊るというよりも演奏している
ミュージシャンに「どうぞ」と言われた際、
一曲のみ踊らせて頂く、またはその時に
踊る、というのがマナーです。
(声をかける=ダンサーだと知っている)
遠慮するのが日本人の美徳かもしれませんが
それはこの場合は潔くないので誘われたら踊りましょう。
なお、自分が踊りたいときに踊るというのは
大変失礼なことになりますので絶対にNGです。
最低限、ミュージシャンに声をかけてから踊りましょう。

セッションはコミュニケーションの場であり、
見世物でも、自己顕示や自己表現の場、ではありません。
ライブとセッションは別物です。

現在はパブなどで集客のために、
という目的もありますし、日本では家では
できないため、パブでセッションが行われることが多いのですが
どちらにしても、基本的には
ミュージシャンへ敬意の気持ちを持ち、
その場にいる人が気持ち良く演奏、聴くこと、
のできる空気を壊さないようにしましょう。

そのため、練習のようにずっと踊ったり、
勝手に踊ったり、ダンサーだけで盛り上がったり
するのはNGです。音にも気を遣いましょう。
特に初心者は踊らないというのがマナーです。
これはダンスに限らず、楽器もそうですね。
(逆にミュージシャンもダンサーが居たら
声をかけることがマナーともなります。
踊っている間はダンサーのステップを見て
演奏することがマナーです)

最近、シャンノースなどのフリースタイルダンスが
簡単であるために少し習ってすぐにパブやライヴで
踊る方が増えています。

セッションは練習の場ではありません。
マスターしてから演奏し、踊りましょう。

そして、もし踊らせて頂く場合は、
ミュージシャンへ前後で挨拶することも忘れずに。

もう一度言います。
セッションはコミュニケーションの場です。

アイルランドの音楽というのは互いに楽しむ
社交のための音楽です。

披露するための音楽ではないのです。



これはマナーであり、ルールではありません。
常識のある大人であれば誰しも当然のことと
お分かりいただけますね?

ご自身の良心に従って行動し、
どの人も楽しい空気が持てるように心がけましょう。